死ぬまでに歩きたい100のトレイル 1/100 ”歩きお遍路 通し打ち編” Day 1

死ぬまでに歩きたい100のトレイル 1/100 ”歩きお遍路 通し打ち編” Day 1

この企画を思いついたのは怪我をした2022年2月に遡ります。
バックカントリースキーで前十字靭帯を断裂。早く山に戻りたい一心でリハビリに取り組んでいましたが、思うような回復はせず、中途半端にイベントやレースに参加したりと完治には程遠い状況でした。

 

ちょうどそのタイミングでベアフットシューズ再燃のタイミングと重なり「歩く」単純なことをもっと大切にしていかないといけないと感じたんです。

 

残りの人生を考えた時に歩ける時間に限りはあるし、いつまで健康な状態でアクティビティができるのかと考えていた時に、ふと死ぬまでにこのトレイルは歩いてみたいよなぁと単純な思いからこの企画につながっていきました。

 

ロングトレイルをスピードハイキングで挑戦することが好きだったこともあり、普通レベルの自分がやることで通常の日程より少し早い期間でスルーハイクできるモデルケースを作ることの意味を感じたんです。何より日本人の休みは少なく時間が限られているので。

 

又、どうせなら記録映像を残して自分がお爺ちゃんになった時に動画を見返しながらお酒の肴として「ここ最高やったなー」と振り返りたかったし、この自然が10年後、20年後どうなっているのか?その環境の変化を記録することで少しでも何かの役に立てればいいかなと感じたからです。


死ぬまでに歩きたい100のトレイル第1弾が「四国お遍路通し打ち」です。

お遍路(おへんろ)とは、四国にある88ヶ所の霊場(札所)を巡る巡礼のことです。これらの霊場は、約1200年前に弘法大師(空海)が開いたとされています。お遍路は、単なる観光旅行ではなく、仏教的な修行の意味合いが強く、巡礼者はそれぞれの願いや目的を持って札所を巡ります。




その昔、有名人が歩いたニュースを見たりしていたのでお遍路は禊のために歩いてるんだと思い込んでいて良く1,000km以上も歩くなと感心していたのを覚えています。
まさか今になって自分が歩くとは当時の私は全く思っていなかったですね。

 


ロングトレイルの経験はありますがJMTの340kmが最高で1,000km以上歩いた経験はありません。2013年のYosemiteオープンからいつかは歩いて見たいと思っていた気持ちと怪我のタイミングから3年。そろそろ行ってもいい時期なんじゃないかと家族や主治医に相談したりしながら計画を立てていきました。

 

総重量は6.5kg(水、食料除く)
装備に関しては別途ブログ(装備編)にて詳細を書いていきたいと思います。

2025年3月17日(月)Day1

最高気温 11.1℃
最低気温 3.7℃

お遍路初日の予定では始発電車で大阪に出てから高速バスで1番札所の霊山寺近くまで行く予定でしたがいきなりお接待(トレイルエンジェル)してくれる人が現れる。
私のいきつけの美容室オーナー オカモトマウンテンが送ってくれるというじゃないですか!


お寺の開門時間に合わせて行動したことが後々に響いてくることになります。

 

AM7:30 霊山寺到着。

ここで金剛杖、蝋燭、線香、ライターなど足りない装備を準備。
そして「歩き遍路される方は専用のノートがあるので記帳ください」と言われたので記入しました。

このページ前後を見ると明らかに日本人より圧倒的に海外の名前が多い!
なんか楽しい旅になりそうな予感がしていた。

 

初日とあってまずは焦らずマイペースで。


手間取ったのはお寺を回るうえでの基本的な礼儀作法ですね。

お遍路の基本的な作法は、山門で一礼、手水鉢で身を清め、鐘を1回、本堂と大師堂で参拝、納経、そしてまた山門で一礼するという流れです。大切なのはお遍路は気持ちなので作法にこだわりすぎず自分のペースで行うのでかかる時間は人によって違います。


1つのお寺で20分かかるとすると10ヶ所寺を回ると3時間くらいになります。
1日50kmを目安に歩く事を想定していたので効率良く参拝する必要がありました。
以前は開門時間が7時だったのですが、コロナ以降8時に変更になり納経帳(御朱印)の時間も短くなりました。

 

同行者がいると色々話しながら歩けるのでそれも楽しみのひとつです。

 

 

今回はめちゃ小さいコンパクトな道具も使用。

 

PM13:55
オカモトマウンテンとは7番札所の十楽寺でお別れすることになりました。
なんか初日のお別れが早すぎて少し寂しかったなー

 

ここで初日の目標は10番札所の切幡寺に設定しました。
17:00の閉門まではなんとか間に合いそうです。



仮に17:00の閉門に間に合わないタイミングになると次の日の午前8:00の開門までお寺近辺の宿かへんろ小屋もしくはビバークポイントに停滞になります。

 

次の寺まで20km以上ある場合はなんとしても滑り込みたい気持ちになりますよね。

 

15:47 切幡寺到着。

到着しましたが本堂まで333段汗
物事はそう簡単にはいかないと教えられている気分ですね。


本堂までは山門から5分くらいでした。
無事、参拝を済ませ次の11番札所の藤井寺を目指します。
(明日8:00の開門ジャストにスタートできるように)

道中にはヘンロ小屋がたくさんあって休憩や仮眠ができるようになっています。
大体が道沿いなので夜を明かしたい方にはあまりおすすめしないかな。

 

道中のへんろ道では川の中にある島を抜けていきます。
車1台分の橋ですが意外と地元の生活道路みたいで通行量多し。ちょいちょい安全地帯に避難しながら進みました。昔は渡し舟で渡っていた模様。



途中で晩ごはんを食べ、次の日の朝食、行動食の買い出しをしました。

藤井寺の駐車場着が19:00。
ここでビバーク決定。


 

 

上記初日のCOROSデータになります。
初日なので目標通りではないですが、特にトラブルもなく終わりました。
ベアフットシューズの影響か分かりませんが母指球あたりが少し痛いくらいかな。

太ももやふくらはぎは筋肉のマッサージローションを使用してケア。
ZENのトラとダルマを駆使して次の日に疲労が残らないように対策を立てていました。

 

2025年3月17日(月)Day1に参拝したお寺
1番 霊山寺
2番 極楽寺
3番 金泉寺
4番 大日寺
5番 地蔵寺
6番 安楽寺
7番 十楽寺
8番 熊谷寺
9番 法輪寺
10番 切幡寺

宿なし、藤井寺の駐車場でビバーク。
初日にかかった費用 ¥5,565-

オカモトマウンテンのエンジェルがなければ10番まで回ることはできなかったと思うのでとても助かりました!感謝!

Day2につづく...

 

 

 

 

ブログに戻る